真昼山地 全縦走 備忘録 (梅田正弘記)

目次

第一章 真昼山地縦走プロローグ……………1

第二章 やっと出発 六郷ダム~女神岳……3

第三章 女神岳~峰越林道……………………5

第四章 峰越林道~風鞍………………………8

第五章 風鞍~薬師岳…………………………10

第六章 薬師岳~和賀岳高下口………………12

   

真昼山地全山縦走 「1回目のトライは「暑さ」「いっき(秋田弁で調子に乗っている状態)」に

跳ね返される

2021.06.12神室山地の縦走を終えてやれやれと思っているとき、相方から次は真昼山地を通して歩きたい!などと次なる提案が出された。

神室の縦走が思いのほか楽に終えられ自信が着いて「いっき」になっていたのだろう。

今年は県外遠征はもう無理と諦めているのでじゃあ早いうちに実行しよう!と、こちらも「いっき」になって快諾してしまったことが事の発端である。

そもそも真昼山地歩いていないのは新たに整備された後ツルと善知鳥新道のみ、東西一気はやったし、和賀から大荒沢・高下周回も若い頃にやっつけたし、あとはちょびちょびと未踏区間を歩けば良いのかななどと考えていたがいっそのこと、この話に乗っかり南北も通して歩いちゃえ!くらいの気持ちで準備開始。

「コースタイムの0.8-0.9で設定したら余裕でしょ!水は5リットルで充分かな。」などといつもの慎重さを欠き明るくなったら出発!「日没までには着くっしょ!」的に六郷ダムを出発したのは8月21日の早朝。

その日は下界では真夏日!

5リットルの水は、川口分岐で既に残り1.5リットル!

その後南風鞍への登りでついに熱中症Ⅰ度発症!

少なくなった水分を我慢したがための、、痛恨のミス。

風鞍に着いた時点で相方に近くの友人に救援コールをお願いし、手術前のT&Tさんに黒森山登山口に迎えに来てもらい最初のトライは失敗に終わった。

帰路、あれやこれやと考えるに私も神室が余りにも簡単だっただけに完全にいっきになっていたんだと反省しきり。

●   さあ出発 相方が来ない?

今年中に決着を付けねばと今度は綿密に計画。コースタイムは1.0に設定(これも後で変と気付く)21時間の道程、更に水分も70kg×5×21=7.35×1.2≒9リットル(実際には11ℓ用意)、出発の2日前に相方が峰越に水をデポ(私の分は4リットル)準備万端で出発の前日を迎える。

集合は高下登山口21時、待てど暮らせどやってこない相方、22時を過ぎたので心配になり林道を戻る事20分車の明かりが見えた。

聞くところによると北上西までドライブしてきたらしい。北上まで乗り越しかい?と言うといや北上西というのでここは本人の名誉の為あくまでも北上西までしか行っていないと言明しておくことにする。まあどっちにしろ最初から良い雰囲気である。

21時、集合移動して23時から0時まで仮眠の予定が六郷ダムに着いたのは既に0時を回り直ぐに出発しないといけない時間である。

仮眠もせずに(これが後々ボディブローのように効いてくる)午前1時月明かりが煌々と照らす中、2度目の六郷ダム(湯田ダム(湯田川のダムなのでそういう名前で呼ばれていた))を出発することとなった。

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2021.09.25-26

真昼山地 縦走  六郷ダム~女神岳

沿面距離 7.542km 標高差+755.491m 

累積標高 +1026.161m -270.670m

9/25 所要時間 4:29:22

六郷ダムを予定の1時間遅れ(正確には52分)で出発。

ダムの堤体袖に作られた、BBQをやっても決してばれない位置にあり駐車可能。

台数30台以上の大きな駐車場からアスファルト舗装道路を5分程歩くと登山口に到着。 

登山口には何の意思表示も無く「どうぞご勝手に」という感じ。

1回目は藪(3級程度)でしたが今回はすっきりと刈られている。

標高差約150m急登を20分駆け上がると神社の分岐に出る。

ここから更に120m標高を上げる事15分で標高478.3mのオトシの三角点到着。 

(前回も感じたが)ここで薄々とコースタイムの設定が「変」なことに気が付き始めた。

出発から1時間半標高662mの熊見平に到着、月明かりの中これから向かう稜線と振り向けば六郷の街明かりがキラキラと輝いる。

なだらかな尾根を20分程歩みを進めると県境尾根に到着、岩手県側の街明かりもちらほらと輝く。

午前3時空はまだまだ月明かりが煌々と輝き冬の星座オリオンが瞬く星空だ。

出発から2時間20分かつての往来の峠に出る。

旧道は信倉沢を登り途中から白糸の滝へ通ずる峠へと向きを変える。

後ツルの路もまたこの十字路へ峠は、旅人が身体を休めるには十分な広さが有り鞍部にも関わらず標高の低さもありほとんど風が流れない場所である。

峠の十字路を過ぎた辺りから相方が落ち葉が笑っているとか人が立っているとか言い始めた。

今回も幻覚パーティの開始だ。

私はどちらかというと聴覚に影響を受ける方で幻聴が聞こえる。

ガイドのG先輩は「幻臭」だそうで美味しい香りが漂うとのこと。

人それぞれ特技が有るようだ。

十字路から15分程でこのルートで一番のブナ林のブナ見平を通過。

真昼山地も鬱蒼としたブナ林であったでしょうがそれはまた過去の夢。

 出発から3時間30分女神岳分岐に到着。

パンフレットにあるコースタイムではこれで六郷ダムから女神岳まで登りきるはずですが前回同様届かない(涙)

我々の足が遅いのか、、、一般登山者の方々はトレラン並みの速さで歩くのか、定かではありませんが、、、、

この設定コースタイムはあまりにも短すぎると言うほかはない。

せめて4時間半以上の設定をしていただき標記して下されば、、縦走やピストンでの登山者に優しい案内となるのではないだろうか。

さて、我々はここで1回目の睡眠に入ります。

 標高も未だ850mと低くブナ林の名という事もあり6℃の気温も気にならず、ツェルトをブランケット状にふわりと掛けて爆睡モードで1時間の仮眠。

再出発して女神岳の山頂に着いたのは5時22分

六郷ダムを出発して丁度4時間半が経過しての事であった。 

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        女神岳

2021.09.25-26

真昼山地 縦走 女神岳~峰越林道

沿面距離 7.606km 標高差-50.696m

累積標高 +574.087m -624.783m

9/25 所要時間 4:12:51

さしたる展望のもない女神の山頂は山頂標にタッチして素通り。

標高差120mの激坂を下ると、そこには日本海と太平洋の分水嶺が待ち受ける。

善知鳥川向沢右又を詰めあがると、ひょっこりとこの登山道に出る事が出来る。

何度かアップダウンを繰り返しながら、兎平の姿が見え始めると真昼山地主峰真昼岳が前方にその雄姿を現わす。

県境の尾根女神と真昼のほぼ中央で、岩手県側の兎平と秋田県側の松坂へのコースと交わる分岐、十字路に到着する。

ここで出発から5時間半時計は既に6時20分になろうとしている。

今日も一日晴天の約束が空の青さに表れているようだが、8月のような暑さは感じられずやはり「秋だよなぁ」と実感じた。

7時近くになった頃、ようやく真昼岳の基部に到着。

山頂は確実に8時になってしまう。

北アルプスを縦走装備で5日間歩いて(休憩と食事更には写真撮影含めても)コースタイムの1.0には届かないのに、、、ここはただ歩くだけでコースタイム通り、確かに休憩を含まないとは記述しているものの、皆様かなりの健脚を平均値としているように感じられてしまう。

基部から丁度1時間で予定通り真昼岳山頂に到着。

前回は、3時に出発し、真昼山頂に9時到着した。今回は、1時間遅れの出発と1時間の仮眠なのでほぼ同じペースといえる。

数時間後に同じようにここを通過するだろう目土八土君の検討を祈りつつ、歩みを進める。

ここから峰越林道までは国土地理院の地図に標記は無いのだが、音動岳と北ノ又岳の二座を超えてゆく。

音動岳の手前の鞍部には赤倉登山口、善知鳥新道登山口へとむかう分岐があり、山頂からは約30分の行程である。

分岐を過ぎ、コルから登り返すこと約100mで音動岳の標柱。

正確には山頂は北西側に少しずれたところにあるので、あくまでも標柱の位置を通過となる。

せっかく上った100mをまた下り同様に上り返すと今度は北ノ又岳に到着。

見下ろすとかすかに峰越林道の駐車場が稜線の陰から顔をだしてくれている。

途中、登山道の刈払いの為にブッシュを担いで登って来る1名の先輩とスライドした。

本当に頭が下がる思いでいっぱいである。

9時35分、峰越林道交差地点に到着である。 

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2021.09.25-26

真昼山地 縦走 峰越林道~風鞍

沿面距離 8.889km 標高差+114.758m

累積標高 +922.612m -807.854m

9/25 所要時間6:15:06

峰越林道には、一昨日、相方がデポした水が隠してある。

私は持ってきた水の残りが2リットルとなっていたので、ここで一気に残量6リットルへと復活。気持ちにも余裕が出てくる。

林道には、オフロードバイクのおじ様たちが県境を越えて岩手県側へ行くために集結していた。

真昼岳を過ぎてから登山者とかなりスライドしたが、その後、和賀岳の下山中まで「人」は皆無であった。

峰越林道を見下ろしながら小高い丘を越えると、そこは静寂に包まれた真昼山地の登山道である。

丘の上から(仮称)南の又オトシで標高が一気に200m持っていかれる。

ここに降り付くまで林道から約40分程である。

次に目指すのは、水無分岐であるがこれも地図に標記は無い。

強いて位置を標記すればN39.475553°E140.710111°の鞍部であり峰越林道を過ぎて最初のエスケープ地点となる。

ここまで出発から10時間と20分である。時々襲って来る睡魔は、木漏れ日の中に時折「妖精」を連れてくるらしいが、私は終始、救急車が頭の中で出動を繰り返していた。

水無分岐からピークを4つ超えて5個目のピーク付近が鹿ノ子分岐である。

鹿ノ子(しかのこ)山のピークへは辿らず、登山道は90度方角を変えて、斜面は登りから降りとなる。時刻は12時20分を廻った。

ここいら辺から今回のミッションのサブタイトル「眼鏡とゴーグルを探せ」の開始である。

開始して20分余り、登山道の真ん中に鎮座する「ゴーグル」を発見。

その後も眼鏡を探しながら歩みを進めるがとうとう、川口分岐までその姿を見ることは無かった。

川口県境分岐14時40分。

秋の日差しがポカポカと身体を温めてくれる。

ここも古の往来の場所、道標には和賀の文字が刻まれている。

近くには鉱山跡もありT&Tさんに救援を頼むならここが一番近いはず。

しかし今回は、「必ず歩き通す」との決意固く、日向ぼっこを切り上げて登山道に分け入る。

前回は、ここから「南風鞍」に向かう尾根の途中で脱水症になった。

今回は水分調整もうまくいき、前回有ったYABUがまったく無くなっている。

感謝しかない。

コースタイム70分、100分をぎりぎりで通過していた前回と違い、今回は10分程ずつ余裕が生まれ、その分休憩を取りながら進むことが出来ている。

しかし時間は刻々と進み続け、

南風鞍 15時25分 絶景の風鞍到着は、陽が傾き始めた16時を回っていた。

風鞍からこれから向かう和賀岳方向の景色は正に絶景そのもの。

ここから次回解説の「中ノ沢岳」手前からの展望が、今縦走の全てを物語っているような景色であった。

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2021.09.25-26

真昼山地 縦走 風鞍~薬師岳

沿面距離 6.628km 標高差+206.157m

累積標高 +699.461m -493.304m

9/25-26 所要時間9:06:00

ここまでYABUらしいYABUは全くなかった。

予め整備をされている佐藤良浩さんから、「風鞍から南は全て整備が終わっている」旨、ご連絡を頂いていたので、今回の踏破は尚更、確実視することが出来ていた。本当に「感謝感激雨霰」である。

しかし、ここから先は、今年度、手が回りきっていない部分へと「突入」である。手始めに風鞍から中ノ沢岳基部までの1.6キロ。

しかしながらこの区間は4級の下程度、、吹けばかわせる程度のもので気にも止まらなかった。

風鞍を出て中ノ沢岳基部から少し駆け上がった所で、お山の神様は、旅路の最高の景色をプレゼントしてくれた。

ここで本日の日没時刻となり、中ノ沢岳山頂を踏んだのはすっかり陽が落ちた

17時50分であった。

暗くなってしまうと身体は正直なもので、旅人両者ともに幻覚、幻聴パーリーの開始である。

相方は「佐渡島」があるとか地面が笑っているとか、私は私で終始、救急車の出動を繰り返している。

途中途中で少しずつ仮眠をとりながら進んではいるが、纏まった睡眠は取って居ないことから「甲分岐(新)」到着18時20分を持って、2回目の行動停止。

 ここでがっつりと22時40分まで爆睡することとなる。しかしながら時折救急車が来るのは言うまでもない。すっかりと目が覚めいっきに奪われた体温を回復する為炭水化物と糖分の補給を即座に行い行動開始するまで更に1時間を要してしまった。

「(新)甲分岐」を登ると「(旧)甲分岐」となる、かつてはここから2本の稜線沿いに登山道が付けられていた。

現在はかなり標高を落としてから、分岐の後トラバースして、かつての路へとつないでいる。

そこで県の事業では、新しく標柱を立てるようであるが、既存の箇所に拘らず現状に即した位置に立ててくれれば登山者も安心できるのではないだろうか。

我々は睡魔に勝てず分岐でビバークしたが、時間設定をしっかり行えば甲分岐と大甲の間が格好のビバーク地点となりうるだろう。

大甲山頂を通過したのは日付が変わる直前の23時48分の事であった。

ここから薬師分岐までは、やせ尾根のいわゆる釣り尾根である。

下界の天気は良いはずだが夜の雲底は700m以下と思われるため容赦ない東風が吹き付ける。 

最初のうちは3~5m程度であったが、次第に10m近くとなる。

気温は推定で約6℃で体感はもうマイナスの世界である。

ようやく風当たりの強い尾根を歩き終え、先ずはお薬師様にご挨拶。

旅路の安全祈願である。

時間は既に日付が変わり26日の午前1時15分であった。

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2021.09.25-26

真昼山地 縦走 薬師岳~高下登山口

沿面距離 9.417km 標高差-678.740m

累積標高 +667.170m -1345.910m

9/26 所要時間8:58:37

薬師平 

完全に雲の中に入ってしまっているらしく、東風と共に霧が容赦なく体温を奪っていく。

インシュレーションは今回濡れることを想定して、化繊の物を用意した。

その性能は素晴らしく、濡れるとへたるダウンとは大違いで、快適に暖かく歩みを進められる。その反面、相方はなぜかダウンを着込んでいるので、濡れたところから体温を奪われて「寒い」を連呼である。

数時間後、この相方に追剥に合うのだがこの時は知る由もない。

足元は払われていない為、薬師から和賀岳までは、「YABU漕ぎ」となる。

明るいうちは問題無いだろうが、ヘッドランプの明かりで一面の笹原をルーファイすることには、流石に苦労した。

疲れと眠気、時折見える「トラロープ」の幻覚で転倒するようになってきた。

ここで一度仕切り直しをはかるため、薬師平のくぼ地で仮眠を取ることとした。時刻は既に午前2時になろうとしていた。

一気に眠りに入る。気が付くと3時半。

そろそろ最低気温の時間帯となるため、行動を開始しようと立ち上がった所で登山道の淵の笹に足を取られ転倒。

体の下でバキッという音。

よく見ると10年以上使い込んだポールが、腐食したところからポキンと折れていた。

「身代わり、、ありがとう!」

小杉山の分岐で、錫杖の森へ通ずる登山道側を覗いてみたが、登山道の気配すら感じられなかった。

7.8年前に通った時でさえ、3メートル以上もある笹というより竹藪が行く手を遮り、地面に足が着かなかったことを思い出した。 

時刻は丁度午前4時である。

これからはどんどん明るくなってくるのだが日の出は全く期待できない天気である。

私はすっきりと、眠気も寒気も吹き飛んで快適な山行となったが、「夜勤明け」で参戦している相方はかなり幻覚と戦っているようだ。

「小鷲倉」までの樹林帯で、何度も歩みを止めては、仮眠を取りながら進む状態でなかなか前に進まない。

それでも何とか最後のピーク和賀岳山頂にたどり着くことが出来た。

時刻は5時51分。

出発から、1日と5時間が過ぎていた。 

山頂の感動を感じる間もなく、風が強いのでさっさと下山開始!

岩手県側の登山道は、刈払いが行われていて明るくなったこともあり、快適に歩みを進めコケ平到着(6時29分)

ここからは一気に標高を落とし和賀川右又の渡渉点を目指す。

渡渉は水量が少なく、登山靴のまま飛び石で濡れることなく渡ることが出来た。振り返ると相方はもう面倒くさいと言わんばかりに登山靴のまま飛び石することもなく、膝までの深みをザブザブと渡っている。

ワイルドすぎる!

もうとにかく早く下山したい気持ちが、ありありと伝わって来る。

私がポイントの記録をしている間にさっさと登り返しを歩き始め、姿が見えなくなった。

時刻は8時丁度であった。

渡渉点を過ぎると登山者とスライドし始める。

「お早いですね!」と声をかけていただくのは初心者! 

どっから来た?と聞くのは完全に熟練の方々。

答えに「六郷から」と答えると揃って 「はぁ!?」という表情!

実にいい気分である。 あ、また 「いっき」になっている(笑)

高下分岐は9時20分、更に赤沢分岐は9時47分の通過であった。

この間、知人の登山愛好家ともスライド出来、素敵な笑顔のプレゼントを頂き、足取りも軽くなる一方である。

この知人とは何度か杯を交わして居るのだが、相方はスライドした後、今の人誰だっけ?と

「レン君ごめんね。」代わりに謝っておく。

そうこうしているうちに高下登山口に到着。

旅の終わりである。

実に 沿面距離40.216km 所要時間33:27:11

累積標高+3890.350m -3561.070m

富士山を登って降りて更におつりが来るようだ。

実は高下登山口の手前の林道が崩壊していて、ここから林道歩き400mのおまけがプレゼントされる(笑)